「 dist 」という名前のフォルダを、そのまま削除してはいけませんでした。
容量を空けるために、消せるものを洗い出していたときの話です。
dist というのは、ビルドで自動生成された配布物に付ける、よくある名前です。中身は作り直せる。だから削除してよい。ふつうはそうです。
ところが 1 つだけ、様子のおかしい dist がありました。 206 メガバイト。中をのぞいてみたら、魔法陣の画像が 437 枚。生成物ではなく、成果物でした。
同じフォルダの中にあった build は、たったの 4 キロバイト。こちらが手で書いたソースでした。名前と中身が、まるごと入れ替わっていたわけです。
助かったのは、担当した窓が名前で判断せず、消す前に中をのぞいたからです。
持ち帰れることはひとつだけです。消すかどうかは、名前ではなく中身で決める。フォルダ名は慣習であって、規則ではありません。
その日やっていたこと
まずリポジトリの再編です。散らかっていたルート直下を、 40 項目から 16 項目まで減らしました。移動したものは全部、対応表に残してあります。どこから来たものかを、あとから引けるようにしてあります。
次にキャッシュの掃除です。再インストールで戻せるものだけを選んで消しました。逆に、消さなかったものもあります。音声認識のモデルは、消すと再ダウンロードに 30 分かかるので残しました。この回線では、 30 分は捨てるには高すぎます。
もうひとつ。ヒゲクマという古いサイトを、まるごと手元に退避しました。記事は 12 本ぜんぶ、画像は 57 枚ぜんぶです。取り逃したのが 1 件ありましたが、調べたら、それは元のサイトの時点ですでに切れているリンクでした。
なぜ容量を空けていたのか
外付けの SSD を買い足すつもりでした。ところが値段を見たら、 3 倍から 6 倍に上がっていました。 1 テラバイトで 2 万 2 千円から 4 万 5 千円。 AI サーバー向けの需要で部品が足りていないそうです。
それで、買うのをやめて、片付けることにしました。
学んだこと
ひとつ。名前で判断しない。 dist だから、キャッシュだから、で消すと、二度と戻らないものが混ざります。中を見るのに、かかるのは 10 秒です。
ふたつ。消さずに、どかす。うちの決まりでは、消したくなったものは削除せずに、退避用のフォルダへ移します。判断を後回しにできる形にしておくと、こういう事故が起きません。
次の一手
車屋のゲーム、カーコンガの再設計を実装する。退避したヒゲクマの記事を、どこに再公開するか決める。発信を毎日 1 本、出しつづける。
この記事の音声版です。 AI 音声(自作の TTS )で読み上げています。なお、音声の冒頭に読み間違いが 1 か所あります(「消して」が「けっして」になっています)。承知のうえでそのまま出しています。
